「犬の目」というちょっと変わったタイトルに、なにやらシュールな絵の表紙。めくった見返しにも目玉がびっしり!
お話もこれまたシュールで、ありえない話なのですが、上方落語のテンポの良い面白さに最後まで一気に読み進めました。リズムの良い関西弁が心地良いですね(^^)
目をくりぬいたりする場面は、少し怖くて気持ち悪かったのですが、いとうひろしさんのどこかユーモラスな挿絵が楽しくて、面白く読めました。
特に、お医者さんのとぼけた感じと、助手の冷静な感じが面白い。
カチカチになったらラーメンみたいにお湯をかけるとか、裏返しになったらたこ焼きみたいにクルクルッと返すとか、まるで料理ですな(笑)
そして、読み聞かせしながら息子は「こんな眼医者、行きたくない・・」と。ごもっとも!!
最後、「そうきたか〜!」となるのはオチのある落語ならでは。
いやはや、犬の目で見たらそうなっちゃうんですね・・
ちょっぴり怖くて面白い、犬の目をもらった男のお話です。