「ありがとう。
オオカミさんの命も、コブタさんの命も助けてくれて。」
オオカミの最初の動機は、元気になったコブタを食べることでした。
ところが、献身的に看病していくうちに、その感情は変化していきました。
動機はどうであれ、一生懸命に助けようとする姿は、
優しさに溢れていました。
コブタが、生きるのに諦めかけた時だって、
「なぜ、生きようとしないんだ!
元気になったら、ステキなことがいっぱいあるんだぞー!」と、
叱咤激励をするのです。
最後まで諦めないオオカミの姿に心動かされました。
しかし、非情にもシニガミは言います。
「オオカミはガケからおちて、コブタは病気が治らず死んでしまいました。・・・」
なんて可哀想なおはなしでしょう!
と、思ったら!?
自分の命よりも、一生懸命に相手の命のことを考えるオオカミに、
救いの手があったのですね。
シニガミは、人の死ぬ日を知っています。
〜誰しも死ぬのは運命です。〜
その日を決めるのが、シニガミです。
〜でも、だからこそ、運命を変えることが出来るのです。
シニガミの心を変えることができれば!!!〜
そんなことを教えてくれた気がします。
シニガミは今でも見ています。
私たちが何をし、どう行動するかを。