私自身、小さい頃から絵本が大好きで、大切なお話が幾つもありました。息子も絵本に親しんでくれたら嬉しいと思って、小学校に通うようになるまで、毎晩読み聞かせをしました。
「幸せの絵本」には、様々な絵本が紹介されていて、「ああ、懐かしい」と思う本もあれば「これ、息子が気に入って何度も読んだわね」という本もあり、また「この本は知らなかったな。読んでみようかな。」というものもあります。
自分が好きな本、懐かしい本、子どもが気に入った本、それらに共通することは何かと考えてみると、ストーリーに自分自身や子どもと重なる部分があって、とても感情移入できたことや、なかなか面と向かって話せないけれど絵本のストーリーにのせて伝わるといいなと願ったことなどが、挿絵を眺めたとたんに、鮮やかに脳裏に浮かんでくることに気付きました。
それで、ふと思ったのです。絵本は、「家族と過ごした大切な時間や思い出」の引き出しを、瞬時に開ける魔法の鍵なのだと。
自分が子どもだった頃の、父さんの膝の上、母さんのだっこ。自分が母親になってからの子どものだっこや添い寝。子どもの、あふれそうな笑顔や、くしゃくしゃの涙顔。それらすべては「愛し、愛されている」ことを実感できるかけがえのない宝物です。
親子で過ごせる時間が永遠に続くように、その時は思っているけれど、実際には、あっという間に過ぎてしまいます。その時々に、いつも絵本が寄り添ってくれていたから、今鮮やかに思い起こせるのですね。
きっと、どなたが「幸せの絵本」を手にとられても、「懐かしい」絵本が紹介されていると思います。さあ、懐かしい絵本のページをめくって、、「家族との大切な思い出」と出会える時間旅行に出かけてみましょう。