面白かった〜。
皆さんのレビューも多いわけですね。
『三匹のこぶた』のオオカミとブタを交換したお話だなと予想はつきましたが、スゴ〜イ。
獰猛な気性や牙など見あたらない、フワフワのけがわとふさふさのしっぽを持った可愛らしい三匹のオオカミが母の元を離れ、自立をする事に…。
始めから煉瓦の家を建て始め、ん?と思いましたが、出てきました。
ブタが。
ま〜、悪そう。
ホントかわいげのない顔つきです(笑)。
煉瓦の家の前の庭で、クロッケーを楽しんでいるオオカミたちに、イギリス的だな〜と読み進めていきましたら、
「………。きゅうすの なかの おちゃのはが きゅうきゅう さわいだって ぜったいに いれてやるもんか!」
で、やっぱりイギリスだと思いました。
紅茶の葉を蒸らし過ぎても、とでも言う意味かしら?
避難する時にも、ティーポットを忘れないページに「フフフ」です。
絵を描かれたのがバーニンガムさんの夫人H.オクセンバリーさんとわかって納得です。
オシャレな見返しの絵にも、な〜るほどです。
“わるい ぶた”が、せっせとオオカミ三匹が力を合わせつくった比較的頑丈な家を、激しい勢いで破壊していくシーンに、
「うっそ〜、そんなのあり?」と爆笑の息子。
その激しさが、家が強固になるのに比して凄まじくなっていきます。
新しい家を目にして必ずブタが、古典的なスタイルでぷうーっと吹いて吹き飛ばそうとするシーンに、
『無理じゃない?なんで、ぷうーっなの?』と思っていたら、そういうラストでしたか。
なんとも、きれいで優しいハッピーエンドでした。