ケルト人の1年の終わりは10月31日。
収穫感謝祭です。
この夜は死者の霊が家族を訪ねたり、聖霊や魔女が出てくると信じられていました。
この祭りがカトリックに取り入れられ、ハロウィーンになったとか。
森の暗闇のそのまた奥に住む魔女たちは、人々が眠りに就く頃、起き出して“魔女たちの朝”をむかえます。
色調は、人間生活の夜が中心ですから、暗めですが、一夜の中での
日の出にに向かっての微妙な空模様の変化が素晴らしい。
小さいお子さんは怖がるかもしれませんが、魔女を楽しく理解できそうな6歳頃からがお薦めです。
たくさんの魔女が、土を蹴ってほうきにまたがり、空へと飛び立つ姿が素敵です。
読んでいて、いるんじゃないかと、思っちゃいます。
縦列飛行、隊列飛行、思い思いの飛行が楽しそう。
お月様のまわりをおどる姿も、お月様の上での休憩も何とも邪気がなく可愛らしい。
地上にふわりと着地する姿も、かっこいい。
トウモロコシ畑で、出会ったこどもたち。
彼らが仮装し、カボチャのランタンを持っていたのに、震え上がっているのもまた楽しい。
魔女堪能の一冊でした。
ハロウィーンの近いこの季節にいかがでしょうか。
飛行中の魔女たちの声に息子は笑っていました。