『いもごろごろ』で、村上先生の絵のファンになってしまった私。
この時期にピッタリの絵本をみつけました。
お正月の2日の晩に見た夢は、初夢と言って、誰にも話さなかったらいつかその通りになるということだよ…。
という、カバー折り返しに説明が。
ある村のお金持ちの家。
正月2日。
朝からお酒を飲んで、今夜皆が見る夢を一つ一歩で買い取るという。
そのこころは、良い夢を買って、もっとお金持ちになる魂胆。
あ〜いやだいやだ!
欲張り嫌い!
さて、3日に呼ばれた村の衆。
み〜んなグッスリ。
夢など見ていない。
でも、たった一人家のこぞう(奉公人)さんが、見ていた。
主人に売ってくれと言われても断ったら…。
ま〜、なんとも気の毒な運命のこぞうさんと思いきや、なかなかしたたかで賢い子。
ラストは、こんなにできすぎちゃっていいの〜?
と、お父さんたちから、やっかみの声があがりそうです。
私は、この十年後あたりを想像してちょっと恐かった。
でも、それまでこぞうさん、また良策の夢を見るのかしら?
絵が優しくて、綺麗な色使い。
とっても可愛いこぞう(初夢長者)さんと娘さんたちでした。