『おおきなやかたのものがたり』で、青山ワールドのとりこになってしまった息子。
この絵本にも夢中でした。
森に住む気むずかしいドワーフじいさん。
ものつくりが得意です。
見晴台のある新しい家造りを始めます。
ところが、老体で角材をかつぐのも大変。
そこへ、くまがやってきて、
「てつだうから、ぼくのへやもつくってよ。」。
ドワーフじいさん仕方なく手伝ってもらうことに。
次に、さるがやってきて…。
と、次々に、森の生き物がお手伝いに。
そして、おじいさんの夢の見晴台は…。
くまさん登場のページから描かれている家の設計図が、次々の動物の登場と共に変わって行くのが楽しいんです。
家が部屋数を増やしつつ、できあがっていくプロセスがまたお話に引き込まれていく要因です。
途中おじいさんに起こったアクシデントで、どうなることかと心配顔の息子でしたが、たくさんの動物たちが、家の完成のため楽しそうによく働いているページにほっとしたようです。
昨夜、久々読み直した息子は、くまとさるがおじいさんに抗議するページに爆笑。
おじいさんの独り言のページに「不機嫌なのなんかわかるな〜、フフッ。自分で作っていたプラモデルを、おとうさんに完成させられちゃった感じに似てない?」と笑っていました。
木の香りたっぷりの家の中が小さな森のようで、たくさんの家族との賑やかでほのぼのとした生活が、おじいさんにとっては思いもよらない理想郷の完成だったのではないでしょうか。
ラストのページのおじいさんに、「夢をあきらめない」って、何歳になっても素敵だなと、笑いがこぼれてきました。