主人公の一人(1ぴき?)は、この路に、いつのまにやら住みついている犬、三本足。
三本足は、この路の主。
もう一人の主人公は、母と死に別れて1人ぼっちになり、(この路沿いにある)おばさんちにひきとられた男の子。
男の子は、いとこと学校に行くことになったが、すぐに彼は学校に行かなくなった。
男の子の友達は三本足だけだった・・・。
三本足と彼とのたくさんのふれあいと別れの物語。
三本足と、男の子が、それぞれ他の人から受ける理不尽なつらいことを堪え忍び、乗り越えていく姿に心打たれました。
中三の息子はだまって読み終えました。
おばさんちを去ることになった男の子。
彼の乗った車を追いかける三本足。
でも、この路が終わるところで、三本足はとまり、男の子は進んでいく。
大人になっても、あの路のこと、三本足のことを心にとめて。
未来に続くラストが、心地よかったです。