書店に入るなり、絵本の新刊コーナーへまっしぐら!
市の中心街から離れた郊外の書店ですから、1冊あれば御の字です。
ドキドキしながら捜したら、ありました!
よかった〜!
良くぞ、私を待っていてくれた〜。
グワッシ!と掴み、レジへ直行。
こちらで、「全ページ立ち読み」をしましたよ。
確かにしたんですけれど、手にとって読みたくて読みたくて・・・。
深呼吸をして、カバーから矯めつ眇めつ堪能しました。
このカバーのつくりの凝っていること。
シニガミさんは人の死期を知っています。
死期の近い人のところへ、静かに近づいてきます。
こちらの作品で、どんな姿にも変身できると知り、各見開きを隅々見つめつつ読みました。
腹ペコオオカミが、瀕死のコブタを見つけたところで、ドキドキ。
シニガミ三のこの後の「そうそう あの オオカミも・・・。」で、エ゛〜〜〜〜〜〜〜ッ!でした。
本来の目的を忘れ、甲斐甲斐しく看病しコブタを励ますオオカミの姿に、笑いながらもホロリとさせられます。
気弱になり、「もう わたし、だめかもしれない、・・・オオカミさんにたべてもらいたかったのに、ごめんなさい・・」のコブタの悟った心境に衝撃を受けてしまいました。
終盤、コブタの回復のため、危険を顧みずあかいくさを手に入れようとするオオカミの姿のなんて素敵なこと。
誰かのために、一生懸命に何かをするって、命あるものとして最も尊い行為だと、教えてもらえます。
“ティラノサウルスシリーズ”のようなラストの悲しさを覚悟して読みましたが、シニガミさんは神の遣いとして、見事な采配を振ってくれました。
「命」ありがとう!です。
シニガミさんの気配を感じられない私たちだからこそ、毎日精一杯心豊かに過ごしたいと、改めて思いました。
息子は読後カバーを外し、表紙絵を眺め「ヤルゥ〜♪」と、ニタリ!