棄てられた自転車のピカピカ。
まだまだ走りたいのに。
猫のタマに助けられ、飼い主のゆきちゃんに連れて行ってもらったのは自転車屋さんのげんじいさん。
すっかり元気になったピカピカがアフリカで活躍する話です。
この絵本、2つのポイントがあります。
一つは、自転車がいかに安易にゴミとなっているかということ。
実際に放置自転車、廃棄自転車をよく見かけるけれど、自転車はそう簡単に壊れたりしないし、修理さえすればいくらでも使えるものです。
安易に棄てられてしまうことを、考えなければいけない。
ものを大切にするということを一番はっきりと表しているのではないかと思います。
(買った方が安いという感覚も、日本人として恥ずかしい感覚)。
もう一つは、中古自転車がアフリカ等の国では立派に活躍しているという事実です。
中古自動車にしても然り、多くの中古品が海外で再利用されていると思います。
そのなかで、燃料を必要としない自転車は活躍の場が広い。
海外支援として、何ができるかを語ってくれています。
ただ、この本は、子どもに物の再利用と物を大事にすることを的確に伝えなければいけないという課題を持っています。
子どもは親の行動に学んでいるのですから。
自転車の簡単な整備くらいは自分でできるようにしましょう。