新年最初の6年生の朝の読み聞かせは,
『まちがうこと』について を,自分で勝手に(?)テーマにしてみました。
最初に,よしながこうたくさんの「あいさつ団長」を読みました。
パワー全開のまちがいをやって,気づき,成長する子供たちのお話に続けて,
大人からの「まちがうこと」への応援として,この絵本を選びました。
周りの目が気になり,
周りの人と違う「まちがい」をしてしまうのが怖い,
思春期の入り口にいる6年生。
最近,こんなことがありました。
娘の所属するスポーツクラブの子供たちと一緒に
焼肉バイキングに行きました。
低学年から高学年まで,様々な年代の子供たちが一緒に
焼肉や蟹やデザートを楽しみました。
でも,私と一緒のテーブルに居た高学年の子供たちは,
なぜか,焼肉しか食べません。
なぜ?と聞くと,
「だって ここは 焼き肉屋さんだから…」
・・・あぁ 正解しか しない子供たち・・・。
蟹も蛸も海老も焼いちゃおうよ。
おいしくなかったら,次から食べなきゃいいんだよ。
この詩の事を,担任の先生は知っていたようです。
表紙を読み上げたら,「あ,知っています」という顔をされました。
「せんせいが さした」から
「わたしは ことりと すわってしまった」までの
子供のどきどきとした気持ちを読んだ時,
子供たちの顔が,「うんうん,わかる」と共感していました。
そうだよね。私もわかる。
だからこそ
「まちがったものを 笑っちゃいけない」
まちがったら 終わり,じゃないんだよ。
子供たちは最初から最後まで,
目を丸くして聞いてくれました。
きっと,そんな事を言う大人は,今まであまり居なかったのではないかと思います。
ほんとは,ページを閉じた後に,一言いうのは絵本に失礼なんですけれど,
つい,言ってしまいました。
「これから卒業までの2ヶ月ちょっとの間に,いっぱい間違えて下さいね」
担任の先生も,笑って頷いてくれました。