★5つでもまだ足りません。こんな美しい図鑑を作ってくれた原著の、そして日本語版の、スタッフ全員に感謝を捧げます。この世界は美しい、それを信じさせる力があるのが「良い本」だと私は考えていますが、ほかでもない世界を構成する元素そのものでこのような本が生まれたことのすばらしさ。
理科の教科書の見返しにある元素表に目もくれなかった中学生たちが、この本で元素に目を開かされ、これってここのこれだよね!と興奮して教科書を持ってくるようになりました。物語の本にはうまく入りきれない子でも、「ほんとのこと」が書いてある本ならちらっと見てくれたりはするものですが、それがこの本ならそれにとどまらず、とりあえず「へええ」とは言ってくれるのです。「これってほんとに○○と同じ?」「これってこんななの」。男の子も女の子もです。各家庭に1冊までは置けなくても、せめてすべての学校図書館には置いてほしい名著です。
近所の家庭文庫ではこの重さをものともせずに、毎週のように誰かが借りていきます。