長谷川さんの描くおじいちゃんは、とてもすてきです。話はちがうけど「いいから、いいから」も、とてもすてき。
この絵本の「ごくらく、ごくらく」というおじいちゃんのくちぐせ。このやさしさがきっと子どもにはたまらないのだろうな。
私は、長谷川義史さんの作品の味わい、やさしさがとても好きですが、この作品は今までに読みあさった中で最高です。
長谷川さんは、さりげない言葉をくりかえすことで、絵本の中にやさしさのリズムを盛り込んでいます。これが、気がついていると子ども達もくちぐせにしていたりして…。
話は、おじいちゃんが死んでしまう話。悲しい話だけど、いつかはおじいちゃんって先に死んでいくんだよね。
でも、この子の心におじいちゃんは生き続けると思います。園バスに乗るのを見送ってくれた思い出、一緒にお風呂に入った思い出、おもちゃを作ってくれた思い出。みんな「ごくらく、ごくらく」というおじいちゃんのくちぐせと一緒に思い出すんだろうな。
私も心の中に生き残れるおじいちゃんになりたいな?
アッ、頑張って長生きしないと、おじいちゃんになれないか。
息子にはやさしくなれないお父さんでした。