いつのまにか、子どもにもどって、父親のことを思い出しながら読んでいました。
この絵本の紹介文にも書かれているように、私の父親も仕事であまりいず、たまにいても、あまり話をしない人でした。
が、この絵本のように、二人で出かけた日、ポツポツ話しだした父のはなしは、なんだかとっても新鮮でした。
いつも一緒にいる母の話しとは、またちがう。なんだか、いろんなものが飛び出してくる。まるで、知らない箱を開けた気分になりました。
そこのみえない楽しい箱を。
すっかり、くまの子と自分を重ね合わせて読んでいましたが、ラストにきて、はたと気づきました。くまの子は、わたしの子どもの時よりずっとするどい、と(笑) 思わずほほえんでしまう、あたたかいラストです。
子どもにもどって、父親をおもいだしたいとき、また、この絵本を読みたいと思います。