人間に邪険にされるねずみのアレクサンダは、
ある日、ぜんまいねずみのウイリーと知り合うのです。
ウィリーはおもちゃなので人間にもちやほやされているのが、
アレクサンダはうらやましいのですね。
自分もぜんまいねずみになりたい、と一途に思うアレクサンダの
気持ちが伝わってきます。
魔法のとかげに出会って、願いを叶えてもらう前にアレクサンダが見かけた
ウイリーの姿が、とても切ないですね。
子ども達にも馴染みのある「おもちゃ」だけに、リアリティがあります。
色の魔術師と呼ばれるレオ=レオニの、独特の色彩の世界。
とかげも独特の存在感です。
シンプルな表情ですが、いろいろな気持ちが伝わってきます。
アレクサンダとウイリーの友情もしっかりと描かれていて嬉しいです。
幸せってなかなか実感しにくいだけに、
そのあたりがうまく描かれていて良かったです。