五味さんの茶色は、懐かしい子ども時代が蘇る色。
段ボールの茶色、グローブの茶色、ホットケーキの茶色、虫歯の茶色・・・
大人になった今こそ、子どもに大切にして欲しいと思うような子ども時代、何にでも真っ直ぐ向かっていく健全な子ども達の情景が、じんわりと蘇ってくるような茶色なのでした。見事だなぁ。
子どもの時に見た五味さんの絵は、この落ち着いた茶色が他の鮮やかな色と調和して独特のリズムを生んで安心感をくれたし、図書館の静かで自由で大人っぽい雰囲気にぴったりで大好きでした。そして現実よりちょっとだけ自由そうな登場人物も、子ども心をニンマリとさせてくれたのでした。(因みに、ことわざの本だったと思います。)
大好きな五味さんのお洒落な絵本、部屋に置いておくだけで日常が明るくなりそうです。黄色も気に入ったから、緑も一緒に買うべきでしょうか?迷います。