「ゆびさきちゃんのだいぼうけん」 大人が読んだ みんなの声

「１００かいだて」シリーズのいわいとしおさんの作品ということで興味を持ちました。
ゆびさきちゃんはちっちゃな女の子。ある日、ぷんぷんおこりながら家出をし、外をトコトコと歩いて行きます。
途中で公園があったり、吊り橋があったり、汽車に乗ったり。いろんなことを体験するゆびさきちゃん。読み手もその行く道を指でたどって、一緒に旅することができます。
いろんな冒険をして、すっかりご機嫌になったゆびさきちゃんがかわいかったです。

いわいとしおさんの絵本と知り、「100かいだてのいえ」シリーズのように、細かいところまでそれぞれの出来事が起きているのに納得しました。ゆびさきちゃんと自分のゆびさきが一緒に大冒険が繰り広げられますね。全部読まなくてもところどころ気になるポイントで止まり読みして楽しめるので、何回でも新鮮な気持ちで読めると思います。

ママにお風呂にはいりなさい！と言われて・・・・・
いやだ！　家出したゆびさきちゃん

ところが・・・　自由にいろんなことして　あそんでね
いろんな動物たちと出会ってね
楽しい世界が　
おやおや　コンサートにいくの
それも　くじらさんの　おなかの中で　みんなでコンサートの歌声

こうのとりさんにお家まで連れて帰ってもらうんですが・・・・・

これ？　家出したら　こんな楽しい世界があるんだって？

この本だれに読んであげたらいいの
ママは　困るんじゃないですか？？

ママに風呂入れって言われてやだからって家出するなよ！おばあちゃんも止めろよ！と突っ込んでしまいました。しかしなるほど、これが100階建ての家の人が描く大冒険か…と妙に納得。子供が気に入りそうだなぁ。家出から戻ったゆびちゃんを受け入れるママの懐の深さに乾杯！

お風呂に入るのが嫌で家出してしまったゆびさきちゃんですが、凄く家出を楽しんでいるように思いました。ゆびさきちゃんを指で追ってゆびさきちゃんと一緒に大冒険が出来て楽しかったです。家出してもなんにもなかったように家にかえれるゆびさきちゃんを見習いたいと思いました（笑）

パッと見たイメージは違うものの、絵本のつくりは「１００かいだてのいえ」シリーズのいわいさんの味を感じました。
「100だての…」は縦にスクロールするように物語が進んでいきますが、この作品は右へ右へと進んでいきます。
めくりは「右から左へ」なので、読み手には読みやすい目の運びになっています。
ただ、一ページにたくさんのシーンが描かれているので、読み聞かせにはちょっと向かないと思います。
お父さんお母さんがご自分のお子さんに読んであげるほうがよさそうです。

「ゆびさきちゃん」の行く先はタイトル通り“冒険”で、かなりアドベンチャーな場所も移動します。
いろいろな動物たちと出会ったり遊んだりしている「ゆぎさきちゃん」と一緒に楽しい冒険をしてほしいなと、思います。

家出をしたはずなのに、夕方ちゃんと家に帰ってくるあたりが子どもらしくてかわいかったです。

ゆびさきちゃん、通称ゆびちゃんという女の子が主人公。
なるほど、ゆびちゃんの大冒険を、指先で追って辿るという訳ですね。
ママからお風呂に入りなさいと言われて、反抗して家出したゆびちゃん。
おお、指で追っていくと、物語がサクサクと進行していきますね。
公園に行ったりは序の口で、なんと、ちょっとした異界で大冒険です。
指で追うので、ページごとに凝らされた順路も難なくクリアできます。
なんと盛り沢山な家出！（笑）
もちろん、着地も鮮やかなのは言うまでもありません。
ママにも嬉しいラストと、オチもほほえましいです。
ページ数の割に意外にボリュームがあるので、
幼稚園児くらいからでしょうか。

「１００かいだてのいえシリーズ」のいわいとしおさんの絵本だけあって，とても楽しかったです。
題名の通り「ゆびさき」を使って読んでいくので，小さい子供の手先の運動にもなりますね。
たくさんの動物も出てくるので，そこらへんの楽しさはさすがいわいさんだな〜と思いました！

ゆびちゃんは、お風呂が嫌で、出かけてしまうのですが、公園のトンネルを抜けてそこからどんどん色々なところに行きます。
長い長い冒険で色々な動物さんと出会います。
冒険の最後はくじらさんのところでコンサートに参加してから、
ペリカンさんに送ってもらってやっとお家に到着。
とても長い冒険だったけれど、お風呂に間に合うくらいの短い時間だったようですね。