子ぎつねファーディの友達は、緑の葉っぱをたくさんつけた大きな木。
ところが、その木が元気がありません。
つやつやだった葉っぱは、かさかさになり、所々黄色くなったり茶色くなったり。
ファーディは心配になってきました。
“秋”だから心配ないとお母さんに教えられても、元気の無い木を見上げていたら、葉っぱが一枚落ちてきて、・・・。
季節の移り変わりを解していないファーディが、必死に友達を助けようとするけなげな姿が可愛らしいんです。
ファーディの友達を思う優しさや懸命さが、読んでいて心をあったかくしてくれます。
葉っぱが落ちていく様子を表現している文章も綺麗でした。
静かに秋がやってきて、冬へと向かっていく時の移ろいを小さいお子さんも感じ取れることでしょう。