「もりにいちばができる」 大人が読んだ みんなの声

もともとは、『玉川こども・きょういく百科　おみせとおかね』という本の一部を単行本化した作品。
なるほど、経済の基礎、市場というものの仕組みを、
森の動物たちのおはなしで語ってあります。
きつねがたぬきにぶどうをあげ、お礼にりんごをもらうのですね。
自分があげられる物と、自分が欲しい物を取り替えっこすると、うれしくなり、
張り切って、自分の生産物の品質向上に努めるという、
市場原理です。
市場、これは、みんながうきうきする、素敵な仕組みということがわかりますね。
五味太郎さんの軽快な絵も楽しいです。
幼稚園児から大人まで、納得のクオリティだと思います。

とてもシンプルな絵本だけれど、絵はとてもかわいらしくて子供たちに受け入れてもらいやすいと思いました。そして、この絵本を通じて誰かに何かをあげ、その相手が喜んでくれることの喜びと、自分が誰かに何かをもらったときの喜びの両方が学べると思いました。そこからさらにお店がたくさんできてにぎわう様子が良いですね。

　「もりにいちばができる」というタイトルに少し違和感を覚えた。
「もり」は地球のめぐみ、「いちば」は人間さまのつくったものだからだ。
経済をわかりやすく絵解きしていることはすばらしい。
けれど「すてきなものを　みんなにあげて」と
「すてきなものを　てにいれるため」ということばの間に
人間さまの隠れた私欲を感じてしまった。
　いちばで世の中が騒がしい昨今だけに
興味をもって読まれることを望みたい。
出演されたどうぶつたちに
感謝。

目からウロコでした。五味先生はこんな絵本も描いているんですね！短いけれど、これは勉強になる絵本です。物々交換で森は活気付き、皆が幸せに。こんな感じで経済の仕組みを簡単に知れる絵本がもっとあればいいなあ。

五味太郎さんの味わいのある素朴な絵が素敵な絵本でした！
中盤までの，きつねさんがぶどうをあげて他の動物達がお礼を持ってやってくる。。これは繋がりを感じさせる素敵な内容でした。
いちばにまでなってしまうと，ここは繋がりというより商売かもしれませんが。
でも，それぞれが努力をして良い物を売ろうとしているところに，お店屋さんとしての大切なことが描かれていてよかったです。
お店屋さんごっこ遊びをする小さなお子さんにも興味を持ってもらえる絵本でしょうね！

五味さんの自由な目線で描かれる絵本が好きで、
全ページためしよみをしました。
五味さんらしい、のほほ〜んとした動物達がとてもゆかいです。

経済の基本が学べる絵本ということですが、
経済を学ばせようとか、あまり、教育本と思わず、
楽しく読んだ方がいいような気もします。

ただ、経済の始まりが、この絵本のように
相手に喜んでもらいたいとか、自分がとっても幸せな気分になる。
そういう気持ちからスタートしたのなら、素敵ですねー。
今もそんな気持ちが経済を動かしているならいいのですが。

愛らしい動物たちが素直な気持ちで物々交換をはじめ、
やがて市場が出来上がっていく話の展開は、
わかりやすいし、安心して読めました。

とくに大事だと思ったのは、自分の店の商品価値を高めるために、
それぞれが労力を惜しまないという点です。

この本を読む子供たちには、その「企業努力」の必要性が
伝わってくれるといいなあと思いました。

経済の仕組みをわかりやすく絵本になっています。ストーリーがあって単純に絵本も楽しめます。絵がかわいくてはっきりした絵なので、すっきりしています。きっかけは何かもらったらお礼を、っていう行動ですが子供たちにいい教えになると思います。

ずっと気になっていた本だったので、全ページ試し読みさせていただきました。

経済の本、というからどんな本なんだろう…と思っていましたが、
読んでみたらあれあれ！！全然経済の本っぽくないのでビックリ！
普通にかわいい五味太郎さんのお話絵本？！
読んでいるうちに、あぁ、確かに経済のお話だね、と思いましたが、
私が子供の頃に、こんな風にわかりやすい絵本で経済のことを知っていたら
もう少し違った人生になっていたかも！と思いました（笑）。
難しい言葉じゃなく、普段の生活の延長線上という所がとてもいいなと思いました。

自分のしたことがみんなを喜ばせ、→すると自分も嬉しい！という気持ちの下に
経済が成り立っているという点に気付けることも素晴らしいと思いました。
子供たちが将来自分の職業を決める時に、
この気持ちをしっかり持ってイキイキ働けたらいいなと思いました。

今回試し読みは私一人でしてしまったのですが、
娘たちと一緒に読んだらきっと
「私はケーキ屋さんになる！」「私は美容師さんになる！！」
という言葉が飛び出してくるだろうなと思い、
是非娘たちとも一緒に読んでみたいなと思いました。
難しいことはわからないと思いますが、
経済や社会ってこんなことから始まっているんだよ、とか、
大きくなった時に「あぁ、前に絵本で読んだな」とか思ってくれたら嬉しいなと思います。
経済・商売＝儲けることの絵本ではないので、
家の本棚にそっと並べておいて、
ふと思い出した時に眺めてもらいたいような絵本だなと思いました。

それにしても動物たちのお店屋さんの素敵なこと！（＾＾）
私はカラスのガラス玉屋さんが一番のお気に入りです♪
そしてとても驚いたのが、
動物さんたち、休みの日にもせっせとお店のため、お客様のために
地道な努力を続けていること！
社会の一員として、人としてまっすぐな姿勢にとても好感が持てました。
子供たちにも、こういう努力を惜しまない人になってもらいたいなぁ（＾＾）♪♪

経済のしくみをそっと教えてくれるだけではなく、
人として大事な姿勢も一緒に教えてくれる
素敵な素敵な絵本でした。
“自分にはなにができるか”を考えるヒントにもなってくれそうな絵本ですね。
大好きな五味さんの絵に、気持ちもほっこりしました（＾＾）。

森に市場ができるまでを描いた絵本。すごく面白かったです。
子供って「お店屋さんごっこ」大好きですよね〜よりよい物を提供
するために努力をする動物たちの姿が可愛かったです。
またお金ではなく物々交換するのも良かったです。
こういう物々交換から今の経済へと発展していったのかと改めて
感じることができました。園児から小学生まで楽しめる絵本でした。