中表紙のイラストまで、こっていて、本の作りにこだわりを感じました。小さなお子さんの部屋の壁紙にしたいような、かわいい絵です。
主人公のアリス(あらいぐま)はとってものんびり屋、そののんびり加減を1つ個性と見てくれるか、ただドンくさいと見るかでは、全く印象が変わってしまいます。
この絵本の物語では、アリスの周りにいるお友達が、彼女のゆっくりな部分をよく理解してくれているのが分かり、安心して、優しい気持ちで読めました。
特にお薦めしたいのは、やはりアリスのようなのんびり屋さんのお子さんをお持ちのお父さん、お母さんですね。
実は、うちの上の子もかなりスローペースで、待たされる側としては時にキーッとなってしまうこともあります。
でも、こういう絵本を読むことで、
スローペースにはスローペースの良さがあるのだと、読み手の大人も改めて感じることができます。
周囲にいる大人の理解があると、のんびり屋さんの子どもたちも、自分の中に持っている素晴らしい感性を外に出しやすくなるかもしれませんよ。