絵は西村繁男さんが描かれています。
参考資料の書籍から推測するに、この“はらっぱ”のモデルは荒川区のどこかみたいですね。
戦前、戦中「東京大空襲」を受け、高度経済成長する戦後に日本の町の移り変わり、そして現代(現代っていってもこの絵本が出たのは1997年だから、もう10年以上前の話になってしまいます)へと続いていきます。
1つの“はらっぱ”とその近辺を時代と伴に見せてもらうのも、なかなか素敵でした。
何度も読み返して、面白いなと思ったのが、《マキ理髪店》が《マキ美容室》に、と《吉田医院》が《吉田病院》になっていくところ。
それだけでなく、“はらっぱ”の後ろの方に合った小山(小高い丘)すらもいつの間にか消えてしまい、町の中のビル群になっていました。
この本は小学校の高学年とかでいつか使ってみたいです。
書かれている文字を読んでいくのではなく、
“はらっぱ”と町の移り変わりがどんなふうになっていくのか、子どもたちとじっくり見たら面白いかも…と、思いました。