特にシリーズであるようなことは書かれていません。が、最近軽部さんの作品はかなり同じような傾向のものが多です。
出版社がそれを求めるのか、読者なのか、それとも軽部さん自身がお書きになりたいのかわかりませんが、この作品もやっぱり「怖いもの系(ちょっとゾクリとくるはなし)」でした。
登場する子どもたちには何やらみんな不気味に描かれていました。
子どもたちは赤いリンゴのような実をたべるだけなのですが、その食べているシーンがめちゃくちゃ気味悪かったです。
のこぎりを背負った子ども、たぬきの天秤棒に乗ってくる子など、
何かしらの昔話とか有名な話をイメージして描いているのかもしれません。
「トロイの木馬」に関係あるのかな?とか、「ロシアの昔話の“マーシャとくま”」っぽいのもいるし、コウモリに連れられてくる子はもしかしたら「黄金バット」をイメージしてる?とか……(笑)。
その辺を想像するのは楽しかったです。
文字は本当に一言くらいで、各ページの絵を見て想像して楽しんでください。という感じでした。
不気味な感じが好きなお子さんには特にお薦めです。