1991年刊行。だるまちゃんが友達のだいこくちゃんと一緒に遊ぶ話。
大黒さんと達磨さんが、一緒に遊ぶという発想が楽しい。
読めば読むほど、福々しい生活ができそうな絵本。
打ち出の小づちは、一寸法師のお話でお馴染み。あれが「おもちゃ」として普段から遊んでいるという、なんともすごいご家庭で育った大黒さん。子どものころからひげが生えている。(遺伝。だるまちゃんも同じ)
福の神同士が遊ぶと、やはり楽しいことばかり起きる。
読者は、自分も一緒になっていろんな素敵なものを手に入れたような気分になる。読むだけで幸せが手に入った気持ちになって得してしまう。
大黒さんの一家があるとなれば、七福神の他の神様や、通天閣のビリケンさんなんかも家族があって、それぞれ楽しい「仕事」をしていると思われる。この絵本1冊読んだ後、それらの神様たちのご家族や親類縁者、仕事先の愉快な仲間たちのことなども想像して、ますます楽しい気分になった。
福が福を呼ぶ絵本である。
いい漫才を見終わった後のような、嬉しい気分。