【内容】
ももんちゃんは、急いでいる。どんどこどんどこ、道をまっすぐに進む。途中に様々な困難が待ち受けているが、乗り越えて進む。進んだ先にはいったい何が…
シリーズ20冊のうち、最初の作品。
【感想】
この勢いは止められない。格闘家の話か、最強の赤ちゃんの話か。この肉まんみたいな人が、どんどん突き進むのを見ているのは爽快。
なりふり構わず、突き進む人生も、カッコいい。
熊との戦いよりも、コケて頭を打った方が重傷というのが、面白かった。自分の信念を押し通すためには何が何でも、根性出してやっていく姿に元気をもらう。
話の流れは良かったのだが、最後のオチがイマイチ。あれだけ最強なのに、最終的には赤ちゃんだから仕方がない事だと思うが、なんとなく腑に落ちない。小さい時には特別な才能を持っていた子どもでも、大きくなるとただの人になることが多いそうだが、この子も普通の人になってしまうような気がする…そんなオチである。
(特異な人生を歩むよりも、周囲の人としては普通の方が安心なのかもしれないが)
それにしても、急いでいるのが全面的にわかるというのに、通せんぼしている熊の大人げなさ。暇なのはわかるけど、暇な人どうしで遊んで欲しい。
ももんちゃんの人生は、最初からいろんな意味でハードルが高いのかもしれない。