「ハリーは、くろいぶちのある しろいいぬです。
なんでも すきだけど、おふろにはいることだけは、
だいきらいでした。・・・・・・・・・」
この数行の出だしと、
いたずらっぽい目をした犬が、
心をサッと捉えてしまいますね。
ハリーと一体になった感じがして、
ワクワク遊び気分で、冒険できます。
文章は簡潔でリズム感があり、
色彩を抑えて、のびやかな線で描かれた絵は、
ハリーの遊ぶ様を生き生きと表現するのに
大いに効果的な気がします。
次々展開されるハリーの遊びは、
子どもの好奇心・いたずら心を刺激するものばかり。
ページをめくる毎にドンドン汚れていくハリーに、
羨ましさが沸いてきます。
家の人にわかって欲しくて、
様々な芸当をするハリーも、なんとも可愛いですね。
安心できる場所がある幸せを感じて、
お気に入りの場所でぐっすり眠るハリーにも共感できます。