「あき」が赤ちゃんの時からずっと一緒にいるきつねのぬいぐるみ「こん」。
そのこんの腕がほころびてしまったので、おばあちゃんに直してもらうために2人で旅をするお話です。
電車好きの息子は2人が電車に乗る場面がお気に入りで、2人が揺れる電車の通路をよろけながら歩いているのを見て、いつもおっとっと〜と真似をします。
こんのしっぽが電車のドアに挟まれたり、砂丘でこんが犬に連れていかれたりと、いろいろなハプニングがありますが、初めて読んだ時息子は泣きそうな顔になって本当に心配そうでした。
今では話の展開がわかっているので、しっぽが挟まれてる〜とか言っていますが、砂丘でこんが砂の中に埋められた後、元気がなくなって、小さな声で「だいじょうぶ だいじょうぶ」と言うあたりはいつも黙って聞いています。
そして、おばあちゃんに会って一安心。息子も笑顔に戻ります。
あきを守るこんがとってもいじらしくて、胸がキュンとなります。
私好みの絵ではなかったので、なかなか手の出なかった絵本ですが、読めば読むほど愛着がわいてきて、買って正解でした。
みんなの評価がいいのも納得です。