誰にでも赤ちゃんの頃から大事にしているヌイグルミの「友達」が居ることと思いますが、「こん」は「あき」のきつねのヌイグルミです。あき、が大きくなるにつれてヌイグルミのこん、は古くなってほころびを直すためにおばあちゃんの家までの冒険に出かけます。林明子さんの絵もとってもあたたかくて、優しい感じです。途中こん、が駅弁を買ってくるところがあるのですが、なんと!きつねのこんだから、あげ丼弁当だそうで、細かい気遣いも楽しませてくれます。うら表紙には、こん、のヌイグルミの型紙模様になっていて、作者の絵本への思い入れが感じられて気に入っています。