最初「シェーラザードのおはなし」を連想したのですが、すたこらさっさと逃げてしまうあたり、さらに楽しかったです。
どっちかというと「トムとジェリー」かな。
めちゃくちゃ悪そうな顔のわりに純粋なイタチを応援しそうになるところが。
ただ時間稼ぎにストーリーテリングしただけでなく、形のないお話をどうやったらスープに入れるのか、ちゃんとそこまでオチがついているのですよ。
さて4つのお話もそれぞれにおもしろく、また親子でおもしろかった話が違っていてそれも楽しい読後でした。
耳で聞くより、目で先に読んで声に出している私は常にプププッと声が震えました。
アーノルド・ローベルの本は、必ず娘を虜にします。
彼のお話は、寝物語に向いていますね。