図書館から借りてきて、5歳と10歳の娘たちと読みました。
生まれた時から周りにお世話をしてくれる人たちがいて、
それが「当たり前だ!」と威張っていたあかちゃんおうさま。
しかし成長するにつれ、周りの人たちはいなくなってしまいます。
悲しくて涙がポロポロと出てくるあかちゃんおうさまでしたが、
自分で働き、自分の力で自分の家族を見つけ出し…。
最初、読み終わった時には、
「これは一体誰のための絵本なんだろう?」と考えてしまいました。
大人のための絵本?それとも子供??
もちろん大人も子供も、どっちのためだっていい(両方でいい)のですが、
正直なところ、この内容、子供にわかるかなぁ?と思いました。
一応娘たちに「どうだった?面白かった?」と聞いてみたところ、
5歳の次女は「よくわかんなかった」と言っていました。
内容はわかったけれど、言わんとしていることはよくわからない、といった感じでした。
自分の周りに人がいてくれること、いろいろお世話をしてくれることは
当たり前のことじゃない、感謝すべきことなんだよ、
というメッセージは素敵だと思います。
ただ、あまりにさっぱりと時間が流れてしまうので、
子供たちにはそのメッセージが読み取れるかどうか?
10歳の長女も、「あんまりよくわからなかった」と感想を述べていましたが、
多分長女は次女よりはメッセージを受け取ったはずだと思います。
なので、このお話は、
幼児よりは大きくなってきた小学校中高学年の子向けなのかなと思います。
ただ、そのくらいの子供たちがこの絵本を手に取って読むかな?
表紙を見る限り、幼児向けの絵本なので
子供のための絵本なのか大人向けなのか、
なんだかそこが気になってしまった絵本でした。
ラストはとても感動します。
感謝の気持ちは、次女にも伝わったかな?