おそうじしなさい!と怒ったはずのばばばあちゃんが、そうじを脱線してどろんこあそびをはじめてしまったこねことこいぬを怒るどころか、自分が夢中になって遊び始めて...。
子供って、きっと怒られても怒られなくても、やらなきゃいけないことはわかってるんですよね。自分が子供のときだって「あぁ今やろうと思ってたのに、先に命令されたらやる気なくすな...」なんて誰しもが思うんですもの。だからこの絵本のこどもたちも『なんでやめるんだい』と聞かれて、ついうしろめたくなってしまったんでしょうね。ばばばあちゃんの作戦勝ち!
でも、こねことこいぬがあきれてしまうほどおもしろがって、日が暮れてもまだどろだんごを作ってるばばばあちゃんの姿、もしかしてあれって作戦じゃなくて本気??ってちょっと不安になってしまう...そんなことを思う私は、まだ大人になりきれていないんでしょうか(^^;)
子供にとっては、ちょっと痛いとこつかれたなって思うような、でもこんな大人がそばにいたらうれしいな、って想像してしまうような、そんな素敵な絵本だと思います。