先日、井の頭動物園のゾウのはな子が亡くなったと、ニュースで知りました。
その後、友人にこの絵本を教えてもらい読んでみました。
まず、ネットで見た話によると
はな子は、2度の人身事故を起こして「殺人ゾウ」のレッテルをはられ
鎖でつながれていたゾウだったということ。
また、飼育環境が劣悪だといわれ
動物園がやり玉に挙がったことがあるということ・・。
しかし
この本を読む限り、できうる限りの手を尽くされ
愛情をかけられていたゾウだったということがわかります。
でなければ、日本に来て60年も生き続けることはできなかったと思うのです。
淡々と、はな子の飼育の様子がつづられている、その文章は
「井の頭自然文化園」となっています。
まるで、飼育日記の体でありながら
こんなにも温かい気持ちになるのはなぜでしょう。
きっと、はな子は、幸せな一生を送ったのだと
そう思わずにはいられない
素敵な本です。