図書館から借りてきて、5歳と10歳の娘たちと読みました。
豊かな自然の恵み溢れるナナカラ山の、ナナカラたちの5つのお話です。
1.“わすれんぼうのカナヘビちゃん”
2.“コジュケイのいえ”
3.“はなひつじやま”
4.“ながれもののねこのはなし”
5.“くまおばあちゃんジャム”
1つ1つのお話は短く、優しく静かに語りかけてくれます。
何気ないお話ばかりなのですが、
その中に深い自然への畏敬の念や感謝の気持ちが溢れています。
“ながれもののねこのはなし”は、水を大切にしなかったねこが、
水の恩恵を受けられなくなり干からびてしまうお話ですが、
我が家の次女は、このお話が一番好きだそうです。
このお話の後には、“ねこだったすなのうた”も綴られており、
私の心にも深く染み入りました。
“コジュケイのいえ”の後にも“コジュケイ4きょうだいのうた”があり、
ウィットに富んだそのうたが私はとても大好きです。
次女は、“はなひつじやま”のお話も大好きだそうで、
花に埋もれるひつじを見て、ケラケラ笑っていました。
気軽に読めるのに、とても深いお話。
それが『ナナカラやまものがたり』でした。
最後の“くまおばあちゃんのジャム”も、とても味わい深く
心に沁みるお話です。
そしてこぐまが大好きだと言っていた“たぬきのむすめさんのおはなし”。
私たちも是非是非聞いてみたいです。
おばあちゃんから子供たちへ、親から子供たちへ…。
そんなふうに語り継がれるお話の魅力が優しく詰まった一冊でした。
我が家の本棚にも並べたい一冊でした。
心を穏やかにしてくれる絵本だと思います。