グリム童話集の初版と決定版の完訳本を持っていますが、どちらとも筋は違います。
指摘されている方があるように、ラプンツェルは魔女(仙女とも)に荒れ野へ追放されて子供を産みます。一方、知らずに訪れた王子は魔女にののしられ、絶望して塔から落ちて失明。数年さ迷った後、荒れ野でラプンツェルと再会し、彼女の涙で目が見えるようになって国へ戻り幸せに暮らします。
ホフマンの絵は素敵なので、彼がもう少しだけ原作に近く、せめて魔女を罰するとかいう極端な場面を作らないでくれれば、瀬田貞二さんを翻訳に迎えて最高の一冊になったと思うのですが。
なんてもったいない・・・。