ゴフスタインは大学で美術・小説や詩作を学び、卒業後画家となった方だそう。
この作品は、絵本でありながら、その文章が、非常に詩的。
というか、詩、そのものなのだろう。
それにしても、この言葉の輝きはどうだろう。
けして華美ではない。けれど、言葉の一つ一つが、静かに光っている。
誰の為でもなく夜空に光を放つ星の光にも、それは似ているように思う。
個人的な意見だけれど、この絵本はやはり、読者だけではなく、ゴフスタインが、彼女自身に語りかけたもののように思う。
画家が神のように働きたいと思いながら、一生をおくる。
そんな情景を描いた、シンプルな絵本。
驚くほど繊細な絵本。けれどそこに、私はゆるぎない力を感じます。
ー画家は神のようなもの
神が彼を創ったのだから
つつましく、強く、だが限られた日々、
あたえられたいのちを 彼はつかいはたすー