トゲトゲはささると痛いから、触れないでおこう、気を付けよう。きっと水がきらいだろうから、水をほとんどあげなくてもいいんだな。それが、私がもってたサボテンのイメージ。どちらかといえば、いじめられっこじゃなくていじめっこの印象。
でもでも、この作品はそんな私の偏見をいっぺんにくつがえした。
ほんとはほしくなかったトゲトゲ。住んでるところも、不毛の砂漠。とってもとってもつらい境遇にあったんですね。涙をながすことで、なんとか生きているのですね。
そんなあなたが、ときにきれいなきれいな花を咲かせる。みんなをうっとりさせ、幸せにさせてくれる花。自分の痛みをこらえつつ他人に愛を注ぐことができる、そんなあなたに私は今、尊敬の念しかありません。
私は大きな空のようにあなたをずっと見守ることはできないけれど、これからはあなたを見かけるたびに、こういいたいと思います。「あなたのようになりたい」と。