子どもの頃に読んだ懐かしい絵本。
この絵本は、ぞうのぐるんぱが幼稚園に行くお話ではなくて、幼稚園を開く一味違ったお話です。
ずっとひとりぼっちだったぞうのぐるんぱは、大きくなったので働きに出る ことになりました。ビスケットやお皿やピアノの工場などに行きますが、どれも大きなものを作りすぎて、「もう けっこう」と言われてしまいます。でも最後に、子どもたちと遊んでやってと頼まれた時、ぐるんぱがピアノをひいて歌うと 、子どもたちは大喜びしました。ぐるんぱは、これまで作ったピアノやくつやお皿やビスケットなどで、楽しい幼稚園を開いたのです。
はじめてやることは、だれでも失敗がつきものですね。入園・入学したてのお子さんも緊張して小さな失敗をして、ぐるんぱのように「しょんぼり」した気分を味わうことも多いことでしょう。いろいろな仕事をやって失敗ばかりしている ぐるんぱが、最後に幼稚園で子どもたちと楽しく過ごす場面は、きっと子どもたちにも元気を与えてくれると思います。
堀内誠一さんのカラフルで力強くて暖かい絵が素敵なロングセラー絵本です。