ぐるんぱの幼稚園、と何とも可愛らしい絵とタイトルなのに、冒頭ひとりぼっちで汚くて臭いぐるんぱの登場です。しかも泣いてます。
えー?!そっからスタート?!と意表をついて、ぐんぐん惹きつけておいてから、ぐるんぱは社会生活にスタート!
そもそも、ぐるんぱは何で一人だったのか。汚かったのか。それは一切説明されません。でも、だからこそ最後にぐるんぱが自分のできることを見つけて、ホッとしたあと、色々想像したり考えたり、親子で話したりできるのかもしれませんね。
ストーリーの骨子がしっかりしていて、だからこそ余計な説明はいらないってことかな。
明るいイラストと、見たこともない大きなお皿や靴など、想像の世界を十分堪能できて、楽しくて素敵なお話です。
そしてさりげなく、これから生きていく子供達が未来に希望を持てる気がします。
みんなみんな、誰だって。どこかで何かできること、あるんだよ!って。