この絵本は、ウナギを食べ物としてでなく生き物としてその一生がどういうものなのか教えてくれるとても興味深い絵本でした。
遠い南の海で卵からかえり、とっても小さな体で半年かけて日本の陸地の近くまでやってくるというところにまず驚きました。そして、1年たってもまだ鉛筆くらいの大きさというところにもびっくりでした。10年目に再び川から南の海へ向かって泳ぎだし、産まれた海で卵を産んで一生を終えるというウナギの一生を見て、なんだか、今までおいしいおいしいと食べててよかったんだろうかという気にもなってしまいました。
食べ物としている生き物を生き物としての視点で見てみるってけっこう大事なことだなとこの本を読んで気づきました。