関西弁で進められるストーリーが飾り気がなく、小学生らしさをより演出していると思います。
車いすのおじさんが困っているところに偶然でくわしたマナブが感じる様々な気持ち。
読みながら、私もいい事をしてボランティアをしている時って・・自分の中で優越感や、注目してほしいなど、マナブ君と同じ気持ちで葛藤しているのだろうなと共感を覚えました。
坂道は大変だし、実際に車いすは重いし、みんなに手伝ってもらえばもっと楽なのに、どこかで自分だけの手柄にして褒めてもらいたい、もしかしたら学校の朝礼で校長先生に褒められるかも?という気持ちも子どもらしいというか、誰でも口にはしないけど心の奥底の本心かもしれないと感じます。
ハァハァ荒い息をつきながら、顔の下から車いすを押している絵があるのですが、そのシーンのマナブの本心が心に残りました。
でも真夏の暑い道路を一生懸命大きな汗をかきながら押す3人は、やっぱり立派です。
おじさん、本当に嬉しかっただろうな。
そしておばさんも、こんな優しい3人が家まで送ってくれてさぞ嬉しかっただろうなー。
ボランティアは褒められるためにするのではないけど・・・
でも、ええことするのはええもん!なんでしょうね。