春に生まれ、独り立ちしたおこじょのユキは、自分の名前の由来がわからない。
どんな動物に出会っても、その名前は、その体にふさわしい名前。
でも、茶色いおこじょが、どうして「ユキ」なのか?
そんな時に出会った、大きなくまのチビチビの
「おまえの名前にも、きっと何か意味がある。名前っていうのは、みんな、そうやってつけてもらうんだ。」
っていう言葉は印象的ですね。
名前は、生まれたばかりの赤ちゃんに、親が最初にくれたプレゼント。
名前は、自分が愛されて生まれてきた証拠です。
健康を願い、幸せを願い、もらった名前。
秋になり、冬になり、全身の毛色が真っ白になったユキも、はじめて、自分の名前の由来を知るのです。
そして、立派な名前に恥じないように生きようと力づけられる。
読み終わると、
「じゃぁ、どうして、ぼくは、この名前にしたの?」
っていう質問が子供の口から出てくるかも。子供が生まれた時のお話、どうして、そういう名前をつけたのか、お話してあげるといいですよね。