「自分」を「研究」する、どうぶつがっこう。
そこに人間の子供達と一緒に入学したしまうまの子ども。
自分をよく知るための練習をいろいろな角度から行うのですが・・・
「自分」の「特徴」であるシマシマを目立つための「特別」なものと言われてしまい、哀しい気持ちになったしまうまの子ども。
人間達から見れば、確かにシマシマは目立つものかもしれない。
けれどしまうまにとってはあって当然のもの。
そのことに文句を言われても困ってしまうなぁ、哀しいなぁというしまうまの子どもの気持ちが伝わってきます。
でも、しまうまの子どもの優しい心は、やがて相手にも伝わり、仲直り。
シリーズを通して淡々とした語り口調ではあるのですが、そこからにじみ出てくる優しさや温かい空気がお話全体に感じられます。
第一弾の『どうぶつびょういん』にも通じたお話なので、このシリーズらしいお話だなと思います。