当たり前だと思っていた自分の見ている世界が、みつばちや牛とは全く違う見え方だったこと、予測はしていましたが驚きました。自分が見ている世界が正しい物ではないのかもしれない、という感覚をはじめて感じました。これって、もしかして、人間同士でも有る出来事に対しての見え方・評価がまったく違う可能性があるかも・・・人によって何が「正しいか」が異なることによって色々な世界の問題が起きているわけだけど、ふと、違うものが見えているかもしれないと想像することで、異質なものに対してもどこか理解しようとする心を持ちうることができるかも…なんて思うと、もしも自分に子どもができたら一緒に読んであげたいなと思いました。動物の生態に関してもかなり細かく書いてあるので、図鑑としても優秀です。そう、ひとつ発見だったのは、どの動物も見え方が違うけど、とにかく自分のエサを発見するために最適な見えた方だったこと。悩ましいかな「美味しい物がたべたい!」という欲求は、生き物に共通する欲望なんだなあと感心しました。