いじめについて考える本としては、これ以上ないくらいの内容の濃いお話です。
ある日、突然些細なことから始まったいじめ。
クラスメイトはみんな知っている。
おそらく先生も気付いている。
だけど、みんな、しらんぷり。
この物語はいじめの傍観者の目線で描かれています。
いじめがあった時、どうすべきか、本当はみんな分かっているはずなんです。
報復が怖い。自分が標的になりたくない。
私だってそうでした。
だから、もしいつか、娘の身近でいじめがあると知った時、しらんぷりは駄目だと言えるかと問われたら、自信がありません。情けないですね。
ぼくがみんなの前で言っていた、
いじめられた子が転校しないといけないなんておかしい。という言葉。
本当にそうなんですよね。
いじめの撲滅。出来ないのでしょうか。悲しいことです。