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宮沢賢治の絵本 猫の事務所」 なみ@えほんさんの声

宮沢賢治の絵本 猫の事務所 作:宮沢 賢治
絵:植垣 歩子
出版社:三起商行(ミキハウス) 三起商行(ミキハウス)の特集ページがあります!
税込価格:\1,980
発行日:2014年10月
ISBN:9784895881548
評価スコア 4.09
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みんなの声 総数 31
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  •  点描画というのでしょうか。たくさんの点を使って描かれた絵です。お話の時代背景は今よりずっと昔で、さらに、話の内容は暗いのですが、絵にはモダンさやちょっとユーモラスな感じも見受けられます。味のある絵で、私はとても好きです。微妙に違う色の点々が織りなす味わい深い色調にも、女性の画家さんらしい優しさが感じられます。

     「猫の事務所」の四番書記のかま猫は、他の書記たちからいじめられています。体が煤(スス)で汚れているのが原因のようです。かま猫がいじめられている様子は、現代の人間社会のいじめと同じで胸が痛みました。

     何かの弾みで出来上がる、どうしようもない集団の中の力学のようなものを感じます。ここを、うまく突破するには、何か大きな力が必要ですが、ここでは獅子が登場しました。破壊的で、良い突破方法とは思えませんが、宮沢賢治先生にも良い解決方法は見つからなかったのでしょうか?

     ただ、獅子が登場した時に、泣くのをやめて真っ直ぐに立って、キリッとした表情で見上げるかま猫の表情がとても印象的でした。表紙の、大きな目に涙をいっぱい溜めた かま猫とは違います。かま猫には、新しい場所で 新しい一歩を踏み出してほしいなと思います。

    投稿日:2015/09/29

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