生まれた日に初めてともされた あかりってなんて素敵なんでしょう。
その1シーンにぐっと心をつかまれ、絵本の世界に入り込んでしまいました。
こんな風に温かく照らしてくれるのは、ろうそくならではですね。
そして、その温かなあかりを届けてくれるろうそくは少女のずっとそばに寄り添い
少女は年を重ね大人になりおばあさんになり…
読んでいてぐっとこみ上げるものがありました。
先日、大好きな祖母を見送りました。
初めて祖母を想ってつけたろうそく。
祖母との想い出がたくさん思い出され、
そのあかりを、じいっと深く見つめていました。
当たり前のように思っていて気付けなかったけど
おばあちゃん、この絵本のあかりのように
私が小さい時から、さりげなくそばで静かに見守ってくれて
たくさんの優しさを届けてくれて本当にありがとう。
いろんな思いが込められたあかり。
きっと、このろうそくは私たち一人ひとりでもあると思えて。
太い、細い、長い、短い、大きい、小さいきっと色々あると思いますが
変わらず芯のしっかり、そして、ゆらぎながらも
想いは熱くまっすぐ生きていきたい。
そして、大切な人たちの傍にそっと寄り添って
これから歩む道をともに照らしあい、
辛い時はあかりを分け合い、
共に心をあたたかくしあえるような生き方ができますようにと願う、
大切な人たちと共に生きていることを感じる素敵な作品です。