日付のある記憶というのは誰にもある。
例えば、1978年4月4日キャンディーズの解散コンサートがあった日だとか、2011年3月11日の東日本大震災が起こった日というように。
で、1999年6月29日には何があったか。
絵本のタイトルになっているぐらいだから、きっと何かあったはずなのだけど、思い出せない。
実はこの日、アメリカのニュージャージー州ホーホーカス(といっても、そこがどこなのかわからないが)である異変が起こったのだ。
一人の少女の実験で、空から巨大な野菜が降ってきた日なのだ。
巨大カブがごろり。巨大キャベツが何個も空に浮かび、巨大キュウリが空を飛ぶ。
そして、少女の家の庭に巨大ブロッコリーがでんと着地。
こんな大事件が起これば、記憶に残っているはずだけど。
でも、これって絵本のお話だから。
少女はあることに気がつく。
それは自身が実験をしていない野菜まで巨大化して、空から降ってきていることだ。
それはアルーギュラという野菜。
この野菜自体あまりなじみがないので、どんな野菜かはこの絵本で確かめましょう。
この絵本を描いたデイヴィッド・ウィーズナーさんは細かくて丁寧なイラストのような絵を描いているので、名前がわからなくてもどんな野菜かわかるようになっている。
つまりは少女の実験と関係なく、1999年6月29日に大きな野菜が空から降ってきたのだが、その訳は絵本の最後で判明します。
ヒント。宇宙のかなた。
でも、彼らもカブを食べるのかな。