印象的な表紙の絵に惹かれました。
そう、ミレーの名画、「落ち穂拾い」画が模されています。
そして本文にも、ミレーの数々の絵がそっと添えられています。
かこさとしさんの思いを感じます。
あとがきにありますが、かこさんは、実体験から、日本の農地と農業に
警鐘を鳴らしたいとお考えだったのです。
だからこそ、大地の探求ということで、地球誕生までさかのぼり、
考察が繰り広げられます。
丹念に調べ上げたデータが、すごい説得力です。
そう、この問題は、人間の生存にもかかわる、食糧問題にも直結するのですね。
2050年の試算は、子どもたちがまさにこれから生きていく世界だけに、
深刻です。
小学校高学年くらいから、しっかりと認識したい知識だと思います。