ああ、きっと素敵な絵本だと表紙を見て直感しました、
とても美しい絵本です。
かえるのぴっぽと小さなひつじの物語。
ひつじは夢の中を旅することができるそうです。
孤独なぴっぽは小さなひつじと出会い、ともに夢の中の旅へでます。
5月から始まる夢の数々。
どのページも美しい絵です。
優しいタッチで、繊細に描かれています。
どこか切ない。
ぴっぽもひつじも風景の一部のように絵に溶け込んでいて、
主人公でいながら、夢の絵を彩っているポイントのよう。
どの見開きページからも、気持ちや季節が溢れる情景が広がります。
5月から始まる夢旅行は4月に終わります。
4月というのがポイントですね。
ほんのりあたたかな赤を背景に、いっぱいの白い綿毛。
ふたたび出会えたぴっぽとひつじ。
これまで背景のようだった二人、
最後のページは真ん中で抱き合っています。
とてもいい流れの終わり方で、胸が熱くなり、涙が出ました。
静かで美しい夢旅行、
そして幸せな結末に胸がいっぱいになりました。
じっくり眺めていたい特別な絵本です。
おすすめです。