「ねんどの神さま」、「八月の髪かざり」は再読になりますが、初めて読む最後の「The End of the World 」でショックのだめ押しをされました。
那須正幹さんのどちらかというとユーモアな作品とはまったく異なり、戦争に対する怒りと、反戦の主張が凝縮された作品集です。
それぞれにシニカルな内容が心に突き刺さります。
この作品を読まなければ、広島原爆の被爆者である那須さんの本当の姿はわからないのかも知れません。
避けて通らずに、子どもたちには是非とも読んで欲しい作品集です。
絵本で読んだ「ねんどの神さま」では、今とは全く異質な武田美穂さんの絵に驚いたのですが、その武田さんが挿絵を描かれているのも印象的でした。