今回は大ざっぱにまとめると、テロ組織のまぎれて内偵をしたり、アメリカで行われる大規模な軍事演習の訓練に参加したり、教官の一人とカジノでトランプゲームの不正をして、警察に追いかけられたりする話でした。
全体では大きなミッションという感じではなく、
ジェームズやチェラブ内での大きなミッションとミッションの間の一コマを描いている感じだったので、いつもより読んでいるときのドキドキ感はありませんでした。
たぶん、登場するチェラブのティーンエージャーたちは英国圏ではごく普通の子どもたちなんだろうと思いますが、
日本の子どもたちより性的な関係に若干オープンです。気にならないとはいいませんが、10代の日本の子ども達が読むのにそれほど問題ないくらいの表現ではないかなと思いました。
この物語は、スパイ教育を身につけた子ども達が、世界で巻き起こる多種の事件に秘密裏に参加して、大きな事件や戦争を未然に防ぐという目的で活躍するシリーズなので、ファンタジーやSF映画とは違ったリアルっぽい面白さがあります。
文章でも面白いですが、こういうお話こそぜひドラマや映画で見てみたいですね。
人間的にはいろいろダメダメだけど、一見イケメンに育ったらしい16歳のジェームズはどんな役者なら似合うかなぁとか、想像しながら読んでます。